『日本列島の誕生』

日本列島の誕生 (岩波新書)

日本列島の誕生 (岩波新書)

 

著者は1970年代後半、高知大学に赴任、当時、謎の地層群とされてきた四万十帯を研究。
詳細なフィールドワークから、四万十帯がプレート境界で生成される「付加体」ではないかと推察。そこから、日本列島の生い立ちについて研究、立てた学説は今の日本列島形成論の骨格を成すまでに至る、、、

この本が出たのが1990年ですが、わたしが購入した2013年までに28刷を重ねていることから、ひろく世に読まれているようです。
とくに2011年の東日本大震災発生によって、防災面からだけでなく、日本列島のできかた、地学的な現状をただしく理解することに注目が集まったのも契機となっているでしょう。

阪神淡路大震災では活断層に注目が集まりました。
東日本大震災によって、ようやく、日本列島が、4つのプレートの境目に位置する、世界でもまれに見る地質構造を持つことが知れ渡るようになっています。

今後、大地震による震災が発生するのは、絶対に避けられません。
そのような場所に住む日本人にとって、科学的、客観的に日本列島の構造や形成を知ることは、防災意識を高めるうえでも、必須ではないかとおもうのです。
おそらく研究者は、そのような意識とともに、純粋な科学的好奇心ともって解明に取り組んでいるとおもいます。
この本は、それがよくわかる内容でした。