『王都の二人組』

王都の二人組 (盗賊ロイス&ハドリアン)

王都の二人組 (盗賊ロイス&ハドリアン)

 


翻訳物にありがちなわかりにくさはほとんどなく、サクサク読めます。
山や自然とかの情景描写や人物の服装も細やか、ファンタジーっぽくていいですね〜
(ファンタジーというか、西欧中世的というか)

ただ、登場人物のしゃべりかた、とくに高貴な人間であるべき王子や王女の口調がまったくの平民とおなじなので、違和感があります。

由緒正しき血統ならば、それなりの育てられかたをしてるんじゃないの?
日本産ファンタジーを読んでいるみたい。

あと、王子の成長物語でもあるそうですが、序盤のダメさ加減はなんとかならないものでしょうか。

数日間の”冒険”で変化があって王としての意識が芽生えるとしても、素質が垣間見られないと非常に唐突な印象があります。

日本版のイラストもちょっとおかしい。

本文のハドリアンの描写にくらべて、絵は非常に華奢なかんじ。これで「凄腕の剣士」と言われてもちょっと…

と辛口になってしまいましたが、「やっと中盤かとおもったら終盤だった!」というような無茶なストーリー展開ではないので、安心して読めます。


追記:

読了しました(11/18)

綺麗にまとまっている感がありますが、続編をかんがえて、黒幕のひとりは生かしておくことにしたんでしょうか。あと、例の「千年生きてる魔術師」のゆくえも語られていません。最後に出てくるかとおもったのに。

あと、王女が王女ともおもえない衝撃のセリフを放ってました。
原文が俗語なのか、訳者のせいなのか、訳文からはわからず。